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いわきの海を伊藤若冲で表現。大壁面デザイン施工例。石蔵をリノベーション


いわきの海を伊藤若冲で表現。大壁面デザイン施工例。石蔵をリノベーション

石の蔵を改装して店舗にリノベーション。
社長の八巻さん。いわき市の震災から海への思いは強く、表現にこだわりもある。
若冲の大壁面を上座に使いたいと話を頂き構想を重ねて仕上がった大壁面はかなりの迫力となった。

「群魚図(蛸)」
蛸の脚の二列に並んだ吸盤が、胡粉を用いて丁寧に描かれている作品。
足先に小蛸が八本脚を全部使って親蛸の脚にひょっこりしがみついているところがユーモラスである。
沢山の魚たちがダイナミックに泳ぐ姿が躍動的である。
海の生物を忠実に描いた構成的な図柄が若冲らしくダイナミックでありどこかユニークである。

「貝甲図」
海辺の砂浜にいる貝を描いている。青い曲線は海水の流れをあらわしている。
波が買いを洗うように配置され、さまざまな種類の貝や珊瑚が塊になって大量にが描かれている。
貝は巻き貝や双葉角貝、不可思議なな形をしたものもある。
これらは、木村蒹葭堂のコレクションを参考に描いたとされる。

今回この二つの作品が配置された。
さらに大きく画面を飛び出し隣の壁面まで広がっている構図になっている。

海を大きく雄大にそこに生きる生物の不変的なたくましさや美しさ。いわきの海の強さを表したいと願い蔵の上座を飾っている。

釜戸ふとんがプロデュ―スに入り、店舗全体の壁から上座に自然と目が流れるように色度を調節し吹き抜けになっているところは青海ががった白い壁に。
展示される商品が映えるように暖色の照明と棚色、壁面の壁紙をモスグリーンに合わせ統一する。

ベースになっているのは北欧調のデザインであるが、どこか和テイストが質の良い木の香りを強調して調和しているデザインにおなった。

麻の暖簾は店に伝わる珊瑚の粉で型どられた家紋をモチーフにサーモンピンクに染め抜きで仕上げられ、開店を飾った。

表ルーバーのデザインの店舗前は垂れ幕に「夢ふとん」の書体が大きく描かれ寝具店であることを知らせる。
夢とふとんの文字から伝わる暖かさとダイレクトなふとんやのイメージがストレートにはいってくるいいデザインとなっている。

この他にブランディングされたショップカードやオープン案内状が、同じく伊藤若冲の蛸でデザインされている。

ヤマキ=八巻=蛸=ふとん=いわき

いいスパイラルが出来上がっている。
良いブランディングは見た人の心の落ち着きどころが一つではなくいく様にも変化しているのに逃がさないでワクワクしながらとどまり続けている感じができた時、成功したといえると思う。
無理やりではなく、場所と、物と、想いがうまく本質で絡むとシンプルなまますごくカッコよくストレートに伝わる。

八巻寝具は最初からそれを全部持っていたのでうまく絡まった。
しかし、これは社長の八巻さんの感覚の中に最初からあったアンテナで当初から、話を伺うとあふれていて、具体化しただけに過ぎないような気もする。
さらに、会長の前向きな発想が一段と提案を大きく膨らませていただいたような気がする。

この方々あっての伊藤若冲大壁面石蔵リノベーションだと強く思う。

釜戸ふとん

https://www.kamado-futon.com/